ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

クロメート処理くろめ一としょりカドミウムや亜鉛は,鉄のサビを防止するが,大気には非常に弱い.亜鉛を大気中に放置すると亜鉛の表面に白い粉末,すなわち白色の腐食生成物ができておかされていき,亜鉛は次第に薄くなっていく1これを防止する方法がクロメートである.クロメートは亜鉛,カドミウムのみならず銅,真鍮,アルミニウム,鉄鋼などにたいしても効果のあるものでこ1τらの一連のクロム酸処理を総称したものである珪弗化物添加法けいふっかぶつてんかほう珪弗酸,珪弗化ソーダの添加は電流効率,つきまわりよく光沢範囲も広いが,メッキ液の管理,陽極の腐食,また高電流密度を要するなどの欠点がある.黒色ニッケルメッキこくしょくにっけるめっきニッケルは普通白色であるが,このものは亜鉛と合金にして黒色となるサーヂェン氏浴さ一ちえんしよく一般に使用されているクロムメッキ液の浴組成には,低濃度,標準液,高濃度,常濃クロム,珪弗化クロムがあるが,この申の標準液をサーヂェン氏浴ともいうサビ(rust)金属の表面は大気中において空気と湿気との作用によってその酸化物,水酸化物あるいは炭酸塩などの混含したものでお'おわ肌る♂これらの生成物を総称してサピどいう.鉄のサビは含水酸化鉄で酸化第一および第二鉄が共存するサビ落シ(酸洗法)さびおとし鉄鋼素地の酸洗は,塩酸かあるいは硫酸が用いられる.1.塩酸を用い'る渉.市販の濃塩酉R(B620~22°)を約2倍にうすめ,'B6`10~13°にして用いる.これよりこくても,薄くても効きが悪くなる.加温して用いる時には,B65°にうすめて,40°C以上で行なう.2.'硫酸を用いる法市販の濃硫酸(B666°と55°とがある)を5~10倍にうすめて,B65~6°にして,40°~60°Cに加温して行なう.加温せずに行なうと,非常に時間がかかる.鋳物表面の残った砂を除くには,弗化水素酸を少量3~4%添加するサビ止メさびとめ(anticorrosive)金属特に鉄類は空気中において表面が酸化し,さらにサピ自体が下層の酸化を促進することがある.塗料その他を用いてこの作用を防止することをいう酸果シさんはたし(aciddip)酸浸演ともいう.液は普通5%以下の塩酸または硫酸を用いる.HCI5%はB63°,H2SO45%はB65°である.脱脂または青化ソーダ浸漬により,表面に残るアルカリを中和するとともに,アルカリ処理によって生ずる薄膜を除くために行なう.これを行なわないとメッキの密度が悪くなる.