小池安雲の色の魅力
第69章
秋を感じる季節になってまいりました。9月は数秘的なサイクルで見ると、その年らしさが出やすい月だと言われています。今年、2017年はレッドの年。真っ赤といえば、革命や情熱をイメージする方が多いのではないでしょうか。そのとおり、レッドは革新的で、挑戦的な意味合いを持っています。自己主張がはっきりしているのもレッドの特徴です。今年は社会情勢もかなり緊迫していて、主張をぶつけあうような場面も多く見られるようになりました。
では攻撃的なレッドは良い意味ではないのかというと、そうではありません。よくも悪くも正直である、というのがレッドの性質です。裏が無いというのが良い面で、考えずにものを言う、慎重さが足りないというのが悪い面でしょう。
身近に、ズバズバとものを言う方はいらっしゃいませんか? 「もう少し言葉を選べばいいのに……」と思うけれど、その人が言いたいことはきちんと伝わってくる。その感じこそが、非常にレッド的です。
さらにレッドは行動という意味もありますので、自己主張と実行がセットになっています。心と体が一致しているのです。迷いがないため、革新や挑戦という、一見大変そうに見えることでも躊躇せずやってのけて、さらなる強さを呼び起こします。その、前に進もうとする気持ちの強さへの期待が、世の中の大きな流れを引き起こしているのかもしれません。
血の色でもあるレッドは血気盛んで「生き抜く」という意識が強く、「攻撃は最大の防御」というような、守るために戦うという姿勢をとります。これが理由で物騒なことにもなりやすいのですが、レッドという色の目的は攻撃ではありません。
生きること、自立していること、尊厳や権利が脅かされないこと。とても根源的でシンプルな目的がレッドです。自分が自分であるために、どう決断するべきか。その問いかけによる行動が、あなたの人生を形づくっていきます。
今年の大きなテーマは、色々体験したうえで「源に立ち返る」ようなものだと言えるでしょう。今月は是非、「私の源にあるモチベーションはこれだったんだ」というような情熱を、再確認してみてくださいね。
ここでいつものワンポイントアドバイス。自分の意思を貫くためにレッドの服や小物を身に着けるのは大いに結構ですが、その色を見た相手も同じように意見を強めてしまう場合があります。自分だけが強くなりたいときは、こっそりと身につけましょう!
2017年9月17日付・第2412号紙面より