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　株式会社メディネットは、国立大学法人神戸大学（神戸市灘区、野上智行学長）が実施する樹状細胞を用いた新たな免疫細胞療法の実用化に向けた研究に対して、技術支援することとなりましたのでお知らせいたします。

　神戸大学大学院 医学系研究科 外科学講座（食道胃腸外科学分野）では、消化管疾患に対する外科治療、特にがんに対する内視鏡外科手術、機能温存手術等を積極的に導入するとともに、がんの遺伝子治療、免疫療法等に関しても研究開発が行なわれています。

　今般、同講座において、がんに対する新たな免疫療法を開発することを目的として、がん性胸膜炎または腹膜炎の患者を対象に、患者本人及び家族（２親等内血縁者）の樹状細胞を用いて腫瘍特異的細胞傷害性Ｔリンパ球（ＣＴＬ）の誘導能について比較検討する、「癌性胸・腹膜炎に対するアロ樹状細胞を用いた細胞傷害性Ｔリンパ球誘導のためのｉｎ　ｖｉｔｒｏスクリーニング試験に関する研究」が実施されます。

　本研究は、神戸大学で実施されたマウス実験で、同系マウスの樹状細胞よりも他系（アロ）マウスの樹状細胞を用いた方がより高いＣＴＬ誘導能が得られることが確認されたのを受け、ヒト樹状細胞において同様の結果が得られるかを、ｉｎ　ｖｉｔｒｏ試験にて確認するものです。尚、本研究にてマウス実験と同様に高いＣＴＬ誘導が確認された場合には、この樹状細胞を用いた免疫細胞療法に係る臨床試験の実施も検討されています。

　メディネットは、１９９９年に免疫細胞療法総合支援サービスを事業化し、これまでに約５万５０００件の免疫細胞療法による治療に、独自の細胞加工技術等を提供してまいりました。

　今般の技術支援は、メディネットがこれまで培ってきた細胞加工技術ならびに品質管理ノウハウ等が評価され、神戸大学で行なわれる新たな免疫細胞療法の実用化に向けた研究において、免疫細胞の加工を技術面から技術支援、アドバイスするに至ったものと考えております。

　本研究を通じてアロ樹状細胞を用いた免疫細胞療法の安全性及び有用性が確認されれば、がんに対する新たな治療法開発の可能性が示されると同時に、免疫細胞療法の普及が促進されるものと期待されます。

　尚、本件の業績に与える影響は軽微であります。

［ 2008.02.20 水曜日 09:27   医療・医薬 ］

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リリース速報（提供：共同通信ＰＲワイヤー）

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