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第1回四地域ねじ協会交流大会を開催†
【ねじ・ネジ・業界紙】各地域ねじ業界の現況報告を総体的にみると、2003年における生産数量並びに生産金額は日本・韓国・台湾の三地域ともに差はあるものの前年比プラス若しくは横ばいとなっている。
この好調な背景を地域別にみた日本の場合では、昨年に引続き自動車産業向け及び輸出が堅調で国内経済に明るさが見え始め設備投資が持ち直した事に加え、住宅関連が予想以上に好調に推移―と判断されている。上半期(1〜6月)の実績は生産数量約一二七万†(対前年同期比三・二%増)、生産金額は三千二百億円(同四・四%増)。一方、輸出産業への比重が高いとされる韓国と台湾では、ドイツをはじめとするG7の経済成長率が例年より上昇すると見込め、これまでの不安定な国際市場における経済状況に明るさが出てきている。韓国では、上半期の対外輸出が前年対比総輸出の50%を上回り、完成自動車企業の輸出が史上初めて三百万台を突破すると見込まれ、ねじは年間基準の前年対比7〜8%増加した約六四万†の生産になると予測。台湾のねじ製品は90%が輸出向けであり、本年1〜9月までの輸出統計によると数量は約九六万†と昨年の実績(一二〇万†)を超える伸びで、金額は十三億五千万美元となっている。
注目される成長著しい中国においては、2002年の生産数量が二五〇万†( %外国資本企業除く)で対前年比15%増加。うち輸出向けは約六六万†(同26%増加)を占めていて、米国が最も多く約十八万†と前年より52%増加している。日本向けは第2位で五・二万†の10%増加。中国全体の総輸出量でのねじ製品比率は約8%で、品種でみるとボルト・ナットが四二万†とねじ全体の62%。
また輸入は、急速な発展及び外資企業の増加につれ、高性能・高精度ねじの需要も急激に増えており、数量は一〇万†(前年度比21%増)、金額が五億四千万ドル(同34%増)である。これらの輸入は主に日本と米国の製品が金額ベースでは多くなっていて、日本からは一万七千†(前年同比64%増)の金額で一億七千万ドル。米国からの製品価格は最も高く、平均単価は一八・二ドル/†。輸入量では、台湾が五万†と全体の48%を占めているが、平均単価は二・一ドル/†である。
第1913号
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- 第1回四地域ねじ協会交流大会を開催† -- 2003/11/17 月曜日