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ボルトの緩みが人命を奪う†

 【ねじ・ネジ・業界紙】その意味からも、スチールドラゴン2000の事故を検証してみると、車輌のユニットに使われているボルトは、度々ゆるみによる破損が起きていた。このコースターは米国モーガン社製で、2000年8月に導入された。高さ97メートル、最大落差93.5メートル、全長2479メートル、最大速度153キロメートルという世界最大級の施設である(モーガン社製の施設は他の遊園地でも採用されている)。


コースターの車輪は6個1組のユニットで、左右一対となっており、各ユニットは12本のボルトで締結されている。日常点検記録によると、8月だけでも11日と17日の2回、先頭車輌の右側ユニットのボルトに破損があったため12本すべてを交換している。


問題は「ボルトを交換するだけでは事故の再発防止策にならないことを、遊園地側が認識しているかどうか」である。ボルトが折れた原因は、ゆるみによる披露破壊と考えられる。従って、ゆるみ防止対策もしくはゆるみを早期に発見する対策を講じなければ根本的な解決にはならない。


日本経済新聞等によると、実況見分を行った桑名警察署では「先頭車輌のボルトに異常が発生し、事故につながった可能性があるとみて…」と伝えている。「ボルトに異常が発生」とは、ゆるんだということであろう。高速走行中にボルトがゆるめば、ボルトの強度がいかに高くても、折れる危険性はある。日常点検でゆるみをチェックしていたのかどうか、という点も含めて、ねじのことはねじ企業に相談して、安全確保に万全を期してもらいたい。





第1908号

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