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2012年度鉄鋼需要動向

 【ねじ・ネジ・業界紙】 日本鉄鋼連盟(林田栄治会長=JFEスチール(株)社長)がこのほど発表した「2012年度鉄鋼需要動向」によると、粗鋼生産は1億トン台を維持するものの前年度水準を下回る見通し―としている。

 2012年度の国内鉄鋼需要は、復興需要や住宅・設備投資の回復等から建設分野で増加が見込まれるものの、製造業では海外経済の不透明感、円高の定着による輸出の停滞等から、前年度を下回る見込みで、全体でも前年度を若干下回ると予想される。

 全鉄鋼輸出は、アジア新興国を中心に鉄鋼需要の持続的成長が期待されるなか、先進国の景気後退回避、アジア鉄鋼市場の回復等を想定すれば、2012年度は前年度並の4千万トン程度とみられる。
 
 この結果、欧米景気停滞や東アジアにおける競合の激化等、世界経済や輸出入の動向による下振れも見込まれるなか、2012年度の粗鋼生産は1億トン台を維持するものの前年度水準を下回る見通し―としている。


第2208号3面

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