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大阪府商工労働部 23年3月期業種別動向調査

 【ねじ・ネジ・業界紙】 大阪府商工労働部ではこのほど、定期実施する業種別動向調査として23年3月期における結果を取り纏めた。今回の調査対象は線材二次製品製造業、工作機械製造業、環境装置製造業、貿易商社、医薬品卸売業、金網製造業、ソフトウェア業の合計7業種。このうち、ねじ産業にも関連の高い「線材二次製品製造業」と「工作機械製造業」に焦点をあて、各業種の動向や見通しなど以下に紹介する。

 【線材二次製品製造業】
 平成22年以降、需要が緩やかに回復し、一部品目では材料価格上昇分の販売価格への転嫁も進んだため、生産高はやや回復した。ただし、輸入品のシェアが高まっているため、生産高の伸びは小幅にとどまっている。収益面では、材料価格が上昇傾向にある中、販売価格は弱含みであり、厳しい状況となっている。

 【工作機械製造業】
 平成21年に大きく落ち込んだ受注は、その後22年に持ち直し、23年には回復が続いている。その牽引役は中国などのアジアを中心とした外需である。
 需要業種別にみると、自動車や電気・精密機械等向けの中小型が一足早く回復しているのに対し、府内メーカーが主に手がける大型輸送・重電・建設機械等向けの大型は、23年に入った頃からようやく引き合いや受注が活況を呈しはじめた。
現在、韓国や台湾との競争が増しており、新興国の急拡大する需要を取り込むには、更なる海外展開が必要とされている。また、今後、深刻化するだろう東日本大震災の影響が危惧されている。


第2192号13面

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