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北村精工 独自仕様のローリング機導入、クリーンファクトリー目指す

 【ねじ・ネジ・業界紙】北村精工
導入したオリジナル仕様の三明製作所製最新鋭ローリングマシン
 北村精工(株)(北村幸信社長)では、高度化した製造体制の確立に向けた取り組みの一つに「生産設備のデジタル化」を推進中である。このほど製造主要拠点の本社工場(羽曳野市駒ヶ谷)に、三明製作所製のローリングマシンTHI―6R機二台とTHI―R875機一台を新たに導入し、本格稼働を開始した。
 両機ともに、チップセパレーター内蔵によるスペースの有効活用、環境対応潤滑油を使用した無煙化など同社オリジナルの設計及び仕様の構造となっており、良品提供のための“クリーンファクトリー”を目指している。

 今回導入したローリングマシンの両タイプは、限られた工場内のスペース有効活用、良品生産に不可欠な快適な職場環境の整備と自然環境に優しいモノづくりなど、クリーンファクトリーの構築をコンセプトに掲げ、両社間において綿密な打合せ等を重ねて既存機をベースに、北村精工オリジナルの設計及び仕様の構造となっている。
 
 代表的なものでは、タッピング形状ねじ部の生産時にはローリングによる切屑・チップなどが発生するが、製品を収容するドラムやケースへの搬送段階で切屑・チップを除去できる。これに加え、頭部形状不具合など異物混入の防止に、チップセパレーターという周辺装置の利用がみられる。この周辺装置をローリングマシンに連結する場合、多くの生産現場において余分な設置スペースを確保しなければならず、限られたスペースの中での生産活動には大きな課題となっていた。その解決索として、ローリング工程からチップセパレーター搬送までを機体カバー内に収めることができるように、構成する各部のコンパクト化などを図った特殊内蔵構造が採用されている。 


第2188号3面

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