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阪村機械製作所 サカムラ インド工場本格的稼働開始

 【ねじ・ネジ・業界紙】110527-阪村機械
インド工場で完成機をバックに記念撮影(最後列中央が阪村会長)
 (株)阪村機械製作所(京都府久世郡)では、世界有数の市場へと成長が見込まれるインドにおいて、4月中旬にねじ関連展示会として初開催されたFASTENER FAIRに出展参加。
 ジョグダイヤルシステムなどサカムラ独自の生産テクノロジーに高い関心が寄せられた。日本企業では同社が唯一の参加であり、半世紀以上におよぶ国力発展のための友好関係や実績が改めて評価を受けるとともに、国際的な業務展開の一環である「サカムラ インド工場」の本格的な稼働が開始された。

 阪村機械製作所とインドとの関わりは、60有余年前に同国からの要請に応じた中小ねじ企業への指導を皮切りに、その後もサカムラの優れた多彩な圧造機械並びに周辺支援機器など幅広い生産テクノロジーが、現地ローカル企業並びに海外進出企業に多数導入されてきた。
 これまでの半世紀以上におよぶ国力発展のための友好関係、実績は“常に新技術”のもとに変化するニーズを適確に捉えた取り組みの証明として、現地工業分野の基盤作りに加えて高度化に多大な貢献を果たしてきた。   

 なお、昨年末には厳格な設計スペックに従ったオーバーホール加工などが施され、各機能を摺り合わせした調整がなされて組み立てられた大型フォーマーPF―5150機が、インドの自動車部品等を生産するビルフォージ社に納入を完了。
 現地では、リ・フィードシステムの独自機構などを備えたスクラップから新製品を造りだすエコマシンに位置付けられ、廃棄資源を多彩なアイテムへと製品化するスラグフォーマーの高次元稼動が開始されている。

 一方で、前述のように世界有数の市場へと成長が見込まれるインドにおいて、これまで現地で稼働するサカムラフォーマーなどのアフターフォロー体制の整備による顧客サービスの強化と充実、新たに進出する大手企業並びに部品メーカーの支援などに向けて現地企業の最大製釘機メーカーであるナショナル・ワイヤー・プロダクト社(NATIONAL Wire Products)との間で技術提携を締結。
 国際的な業務展開の一環に「サカムラ インド工場」を、米国オハイオ州、中国上海に次ぐ海外拠点として目論んでいる。


第2185号7面

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