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20年のねじ総出荷額は2.6%増の1兆518億円、2年連続で1兆円超
【ねじ・ネジ・業界紙】 平成20年の我が国ねじ産業(ねじ製造業)の総出荷額は前年比2.6%増の1兆518億7,5百万円となり,6年連続の増加で,2年続けて1兆円超の出荷額となった(先に発行の経済産業省平成20年工業統計表より)。
事業所数と従業員数については何れも前年比減少。事業所数では12,9%減の3,506事業所となり2年連続の減,平成17年に初めて事業所数4000事業所を割り込んだが,平成20年はこれまでの統計で最も少ない事業所数となった。
従業員数では3.4%減の42,475人となり,2年続けて減少した。
平成20年は同年秋にリーマンショックがおきて金融危機に陥り世界同時不況へと激変するが,それまでは好況に推移していたことから年間ベースでのねじ出荷額は前年比プラスを示した。
一方,工業統計表のベースとなっている従業員4人以上事業所の統計でみると,同年のねじ出荷額は前年比2.7%増の1兆304億4,5百万円となり,全事業所統計の総出荷額と同様に6年連続の増加で,2年続けての1兆円超となった。
事業所数は増加し,従業員数は減少した。事業所数では2.6%増の1,790事業所となり,全事業所数は減少したのに対し,4人以上の事業所数はプラスに転じ,46事業所の増加となった。
従業員数では1.1%減の39,083人で,2年続けて減少した。しかし,4人以上事業所に従事する従業員数の全事業所に対する割合では92.0%(前年は89.8%)となり,その比率が高まった。
付加価値額(生産額から消費税を除く内国消費税額と推計消費税額および原材料使用額それに減価償却額を差引いたもの)は,1.2%減の4,llO億6.7百万円となり,平成14年以来6年ぶりの前年比マイナスとなった。
ねじ産業(ねじ製造業)の生産性では,1事業所当り出荷高が前年比0.03%微増の5億7,570万円となり,1従業員あたり出荷高については同3,8%増の2,637万円となった。
【2010年12月号】
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- 20年のねじ総出荷額は2.6%増の1兆518億円、2年連続で1兆円超 -- 2011/01/01 土曜日