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09年上半期のねじ輸入は大幅に落ち込む、34%減の7万3千トンに

 【ねじ・ネジ・業界紙】 今期上半期(2009年1~6月)のねじ輸入は大幅な減少となった。先月号既報のように今年上半期のねじ輸出が記録的な大幅減を示したが、世界同時不況の影響をうけてねじ輸入も減少した。

 財務省貿易統計によると、今年上半期のねじ輸入は数量で前年同期比34.6%減の73、060トン、金額で同40.1%減の276億1、3百万円となった。

 上半期としてのねじ輸入の推移をみると、2002年の62万トンから、03年は7。6万トン、04年9万トン、05年9.6万トン、06年9.3万トン、07年ll.7万トン、昨08年はll.2万トン(何れも四捨五入)と増伸傾向で推移してきたが、今年上半期は08年に続いてマイナスとなり、その減少幅も1998年の18.7%減(数量)以来の大幅減で、2003年輸入実績を下回る状況となった。

 主な輸入先で増えたのは表1にみるようにマレーシアからの輸入だけで、殆どの調達国・地域からの輸入がマイナスとなっている。全輸入数量(鉄鋼製)の約60%を占める最大の調達先である中国からの輸入は前年同期比31.1%減の45、168トンとなり、これに次ぐ台湾からの輸入も33.9%減少の18、191トンとなった。また、数量では近年、第三番目の調達先となっているベトナムからの輸入も52、5%減の2、572トンと半減した。韓国、タイ、インドネシアからの輸入も4割から8割近くまでの前年同期比減少となった。

 アジア地域からの輸入だけでなく、米国からの輸入も63。0%減の405トンとなり、欧州諸国からの輸入も38.2%減の859トン余となった。品種別のねじ輸入の状況(表2)では、ステンレスボルトが数量で微増した以外は、全品目にわたって数量、金額ともに減少。

 鉄鋼製ボルトは37.3%減の29、018トン(金額は43.4%減の77億5、4百万円)、ステンレスボルトは0.4%微増の3、990トン(金額では35.5%減少の16億7、6百万円)となった。

 鉄鋼製ナットは鉄鋼製ボルトの減少幅よりも大きく48.2%減の8、612トン(金額も47.2%減の44億4千万円)で、ステンレスナットは減少幅は比較的小さいく6.1%減の1、794トン(金額は32.4%減の14億L6百万円)となった。

 鉄鋼製タッピンねじは、34.8%減の2、429トン(金額は21。9%減の6億9、3百万円)。鉄鋼製木ねじは29.2%減の5、404トン(金額は32.0%減の11億8、3百万円)に。鉄鋼製その他ねじは主要品目の中では比較的減少幅が小さく20.8%減の9、877トン(金額では31.0%減の38億9千万円)となった。鉄鋼製その他ねじ付製品も7.6%減の3、171トン(金額22.7%減の12億5、2百万円)に。鉄鋼製リベットは33.0%減の278トン(金額では37.5%減の3億8、9百万円)であった。鉄鋼製ねじ無製品は22.0%減の1、593トン(金額は42.5%減の14億9、4百万円)。

 近年増加していた鉄鋼製コッタピン(コッター及びコッターピン)も減少し、22.7%減の651トン(金額は37.9%減の1億8千万円)に。ワッシャ類は、鉄鋼製ばね座金が64.6%減少の1、151トン(金額55.6%減の3億5千万円)となり、鉄鋼製平座金は46.1%減の3、834トン(金額では42.7%減の17億5、6百万円)となった。また、銅製品は322%減の703トン(金額45.3%減の9億4、8百万円)に。

【2009年9月号】

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