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ねじ総出荷額は5%増1兆253億円、14年ぶりの1兆円台
【ねじ・ネジ・業界紙】 平成19年工業統計表が先に経済産業省より発表されたが、これによると同年におけるねじ産業(ねじ製造業)の総出荷額は1兆253億2、1百万円となり、14年ぶりに1兆円台に乗った。前年比は4.6%増で、平成15年から5年連続しての増加となった。
事業所数および従業員数は何れも前年比減少となり、事業所数は1.2%減の4、027事業所に、従業員数も同様に1.2%減の43、985人となった。
工業統計表のベースとなっている従業員4人以上事業所における同年の統計では、出荷額が前年比4.6%増の1兆36億2、4百万円で、従業員3人以下事業所を合わせた全事業所統計と同様に14年ぶりの1兆円超の出荷額で、5年連続の増加。付加価値額(生産額から消費税を除く内国消費税額と推計消費税額および原材料使用額それに減価償却額を差引いたもの)も前年比!.0%増の4、162億2、4百万円となり、5年連続増加した。
また、ねじ産業(製造業)の生産性は、1事業所当たり出荷高が前年比8.1%増の5億7、550万円となり、!従業員当たり出荷高も同6.1%増の2、541万円とそれぞれ増加した。
しかし、表2にみるように事業数と従業員数については共に前年比減少となり、事業所数では前年比3、2%減少の!、744事業所に、従業員数ではL3%減の39、499人と再び4万人台を割り込んだ。事業所数については4人以上のクラスで初めて1、800事業所の数を割り込んだ。
4人以上事業所における品目別の出荷状況では5品目分類のうち出荷額でボルト・ナットのみが前年比減となったが、小ねじ類、リベット、ボルト・ナット等関連製品、座金類の4品目は何れも出荷額で前年比プラスとなった。
先ずボルト・ナットからみていくと同品目の出荷額は前年比L4%減の6494億6千万円で、出荷量では同4.3%減の209万1、628トンとなった。
小ねじ類は、出荷額が前年比6.9%増の1、058億7、9百万円と伸び、1千億円台に乗った。しかし出荷量では3、3%減の27万2、197トンに。
リベットは出荷額および出荷量ともに増加し、出荷額は前年比6.2%増の312億6、8百万円、出荷量では0.6%増の7万1、259トンとなった。
ボルト・ナット等関連製品は、出荷額のみの統計であるが、前年比5.6%増の1、189億4。2百万円となり、座金類も出荷額のみの統計で同4.5%増の313億6、9百万円となった。
これらの5品目合計は、出荷額が前年比0.7%増の9、369億1、8百万円に、出荷量では同4.1%減の243万5、084トンとなっている。
出荷額全体の69%余を占める主力のボルト・ナットおよび小ねじ類の出荷量が前年比減となったのに対して、出荷額全体では0.7%微増ながら伸びているのは同年における材料高騰に伴う製品値上げに起因していると思われる。
このような出荷状況により、平成19年の4人以上事業所が総出荷額に占める割合は97.9%となり前年の同97.8%に比べ0.1ポイント上昇した。この4人以上事業所における出荷額比率は、平成15年の97.0%から、16年の97.2%、17年の97.4%、18年の97.8%、そして19年の97.9%と4年連続で上昇している。
【2009年12月号】
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- ねじ総出荷額は5%増1兆253億円、14年ぶりの1兆円台 -- 2010/01/01 金曜日