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フセラシ 高度な専用生産ラインでワンサイドボルトを生産

 【ねじ・ネジ・業界紙】20110331-フセラシ
ワンサイドボルトの使用例
 (株)フセラシ(本社大阪府東大阪市高井田。嶋田守社長)では、自動車用パーツ等の生産で永年培ってきた総合的な管理体制の基に、新たな事業の一翼を担う製品として様々な建築・構造物の締結で片面施工を実現する「ワンサイドボルト」の生産増強と販促活動を展開している。

 同社の最大製造拠点である群馬工場(群馬県太田市)に専用生産ラインを設置して、生産工程及び製品自体の品質・精度面の高度化を追求。確かな信頼性と抜群の作業効率を備えた同ボルトの特徴が評価され、高層ビルや橋梁などの新築並びに耐震補強工事等で採用実績を積み重ねている。

 群馬工場は1965年3月に操業開始。フセラシ全体の生産高の約35%を占め、製造設備は熱間・冷間フォーマー、タッピング、仕上加工、ワンサイドボルト、熱処理の各ラインを有する同社最大の生産拠点である。
 
 ワンサイドボルトは専用の生産ラインの設置によって、それぞれの施工現場で異なる締結ニーズを満たすラインナップ化した豊富なサイズの製造を行なっている。

 独自の設計思想のもとに、同製品を構成する6つの特殊部品のうち、一部のシャーワッシャーとピン部は外部調達をしているほかは、同工場内の熱間フォーマーラインと専用生産ラインにおいて製造。
 外部調達する2つの部品も厳しい指定スペックに従った中間品として納入され、同社にて焼入れ硬度均一調整・二次加工等の後処理が施されている。

組立完成、試験・検査、出荷を含めた最終工程までのほぼ全工程が内製化され、ワンサイドボルトの機能を確実に発揮する生産及び管理システムの構築が図られている。月産10万本の生産体制を確立し、米国をはじめアジアなどの市場にも供給されている。


第2179号5面

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