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日東精工 雄ねじ単体で高緩み止め効果のアプスロックの本格販売開始

 【ねじ・ネジ・業界紙】0317-日東精工
「アプスロック」の図解
 日東精工(株)(京都府綾部市井倉町。塩田展康社長)は、接着剤を塗布することなく、雄ねじ単体で高いゆるみ止め効果を実現する「アプスロック」を開発し本格販売を開始した。特許申請済み。

 この新製品は、雌ねじのフランク面に、特殊な雄ねじ山を干渉させることによって高度なゆるみ止め機能を発揮する。当面の生産サイズはM2以下の精密ねじ。
 OA機器、AV機器、情報家電など、小ねじ締結のゆるみ止めに接着剤などを使用している業界への展開を進める。

 製品特長は(1)優れたゆるみ止め効果=雌ねじの構成要素の中で、形状バラツキが比較的少なく安定しているフランク面へ、特殊なねじ山を干渉させることで、塗布剤を使用せずに高いゆるみ止め効果を実現。(2)切粉抑制効果=ねじ込み時のむしれや削れを軽減し切粉の発生を抑制する。(3)雌ねじへの挿入性が良好=ねじ山の山頂部が通常の小ねじ等と比べ、比較的大きくなっているため、締結時に雌ねじへの挿入性が良い。

 以上の特長により、ゆるみ止め効果と同時に締結コストの低減にも貢献。同社が標榜する「お客様の確かなモノづくりのサポート」に寄与する製品といえる。初年度販売目標は月間1千万本。


第2178号1面

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