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東部ファスナー協同組合と東京鋲螺協同組合 ねじ業界の現状等テーマにねじ流通商工懇談会を開催

 【ねじ・ネジ・業界紙】 東部ファスナー協同組合(千葉恵一理事長)と東京鋲螺協同組合(今西浩一理事長)は10月21日、第一ホテル両国でねじ流通商工懇談会を開催。
 「ねじ業界の現状と今後の動向」ならびに「素材及び製品価格の今後の動向」をテーマに意見を交換した。

 今回の主話題となったのは(1)リーマンショック後の回復状況(2)材料価格の推移と見通し(3)中国リスク(4)輸入品の価格と品質レベルなど。業績の回復度合いは納入先の業種によって異なるが、総じてショック以前の水準には戻っておらず、ここへ来て停滞気味。先行きも明るい材料は少ない。ユーザーの海外シフトに加えて、現地ローカルメーカーも力をつけて来ているのでその対応が難しいとの指摘もあった。

 中国のレアアース問題も話題にのぼり、研磨材メーカーや工具関係で支障が生じている事例が紹介された。一方、「現地からの報告によると、今に始ったことでなく、生活や仕事面で影響は受けていない。日本のマスコミが騒ぎすぎだと言っている」との報告もあった。
 
 これら諸々を総合して「いいものをつくるという感覚が現場で薄れているのではないか。ものづくりの多様性を大切にしていかなければ…」との声も聞かれた。


第2165号7面

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