現在位置: HOME > ニュース > ねじ・締結ニュース > 記事


[PR] 

日本貿易振興機構 インドのねじ市場について調査研究報告その1

 【ねじ・ネジ・業界紙】 日本貿易振興機構(ジェトロ)は、海外市場調査シリーズの一環として、中国に次いで目下注目を浴びているインドのねじ市場について調査研究報告書をまとめ、次のとおり公表した。
 調査内容はインドにおけるねじの需給状況、輸出入状況、市場規模、使用原材料、ねじの流通状況、主要ユーザー産業状況、ねじ関係業者当である。

 公表にあたり“ジェトロは”インドはIT、自動車産業等機械工業の成長は著しく、また、設備投資も旺盛で工作機械等の需要が伸びるなど経済成長が目覚しく、生産拠点及び市場として、ポスト中国として世界から注目されている。
 インドには欧米各国の主力自動車メーカー、エレクトロニクス企業が進出しており、日本からは、スズキ、ホンダ、トヨタ、デンソー、パナソニック、シャープ、ソニー等が進出している。
 しかし、これからの機械産業を支える部品産業・サポーティング部門の実態は良く分かっていない。ねじ産業についても同様で、インドにおけるねじの生産、供給、輸入などについての情報は少ない。
 (社)日本ねじ工業協会からも今後のインド向け輸出の拡大等の方策検討のために、インドのねじ産業の実態及び今後の需要動向についての調査要望が強かった―としている。

 2009年度の推定で190億ルピーを超えるインドの工業用締め具市場は、今後とも大きな成長が見込まれている。こうした締め具(英文ではfastener、以下同じ)産業の成長を促しているのが自動車業界である。売上を伸ばし競争に勝ち抜くため、業界各社は新製品の開発に取り組んでいる。但し、高張力締め具製造の素材となる鉄鋼価格の上昇により、利益率は悪化する可能性がある。インドにおける特殊目的のねじは供給不足状態に陥っており、これを、韓国、台湾、米国、中国及びドイツからの輸入で補う形となっている。このことは、ねじ製造、特に高張力製品に関しインドには大きな成長潜在性があることを意味している。張力が低い製品の製造を手がけているのは、大半が小規模企業(SSI)である。締め具の需要は今後増加するものと見込まれている。
 2007―2008年期におけるインドのねじの輸入は、金額ベースで90億550万ルピー、数量ベースで45、594トンに達している。同時期の輸出は、金額ベースで181億8、191万ルピー、数量ベースで96、639トンである。


第2153号5面

関連記事

powered by weblio




見出し一覧

nejinews

購読のご案内

取材依頼・プレスリリース

中村商会

オーエスアイツール

ねじサラちゃん、ヒタチ
CHEMISネットショッピング
注目のニュース