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阪村機械製作所 顧客の生産領域拡大など大型部品の受託加工開始

 【ねじ・ネジ・業界紙】 (株)阪村機械製作所(京都府久世郡久御山町)では、顧客の生産領域及びレパートリーの拡大、試作開発のスピード化などに向けたサービスの提供施策として、京都事業所技術部に同社製超大型パーツフォーマーPF―5150型機の設置をおこない、最大外径φ80までのスラグ製造等が可能な受託加工の業務を開始した。
 また、新たな市場開拓の展開を目指し「縦型プレス機用工具脱着装置」の製品化に成功。5月26日から開催される中小企業総合展2010in Kansai(インテックス大阪)において出展をおこない、市場に初披露する。

 このほどのPF―5150型機を京都事業所技術部に設置したのは、顧客の設備更新に伴った切り替え機として同機の引受けが行なわれ、サカムラでは取巻く経済情勢下での投資動向や、前述のように同機の優れた機能性などをはじめ環境問題対策も視野に入れて、顧客への更なるサービス提供の向上を目指した有効活用手段として実施した。
 顧客の生産領域及びレパートリーの拡大、試作開発のスピード化など様々なニーズに合わせた受託加工体制を整えており、同機が生産現場の一部として活用されるような業務展開を図って行く方向である。

 中小企業総合展に出展する“縦型プレス機用工具脱着装置”は、グループ企業の(株)サカムラハイテックス(京都府久世郡久御山町。山崎秀雄社長)が製品開発した画期的な工具の交換システム並びに機能を備えた装置。(ハイテックス社は、金型脱着搬送ロボットやアプトチャック、その他フォーマー関連機器の設計・製作及び特許権の取得、保有、運用を業務としている)。
 今回開発した工具脱着装置は、従来のパーツフォーマーなど横型プレス分野で培ってきたノウハウや納入実績等をもとに、同じプレス加工産業のなかでも遥かに需要規模が大きい縦型プレス分野を新たな市場開拓のターゲットに掲げ、同分野におけるサカムラの戦略的ツールの第一弾として製品化を実施した。


第2147号3面

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