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大阪府立産業開発研究所 平成21年12月期業種別景気動向ヒアリング調査・磨棒鋼製造業編

 【ねじ・ネジ・業界紙】 大阪府立産業開発研究所ではこのほど、平成21年12月期の府内における「業種別景気動向ヒアリング調査」の結果をまとめた。

 今回の調査対象業種は磨棒鋼製造業、石けん・洗剤製造業、ガラス製品製造業、食品卸売業、中古自動車販売業、ソフトウェア業、綿・スフ織物業の7業種。その中から、ねじ産業に関連性の高い「磨棒鋼製造業」の業種に焦点をあて、それぞれの現況や今後の見通しなど報告結果を以下に紹介する。

 【磨棒鋼製造業】
 生産数量をみると、平成20年前半まではほぼ増加基調であったが、秋以降の急速な景気後退の影響を受けて、10月以降生産が急激に減少した。しかし、エコカー減税や補助金のスタートによる自動車生産回復を受けて、21年春以降、生産数量は徐々に回復に向かっている。
 
 ただ、建設機械や産業機械向けは回復が遅れており、自動車向けの割合が低い企業は厳しい状況が続いている。また、同業界は比較的企業規模が大きい上にオーナー企業が多く、それゆえ事業承継を課題としている企業も多い。今後、後継者問題を背景とした業界再編も考えられる。


第2144号5面

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