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経済産業省 ねじ企業等が航空機産業参入に本場米国で初交渉

 【ねじ・ネジ・業界紙】 去る3月4日、航空機向け需要開拓を目指す(株)田中(大阪市)とハードロック工業(株)(東大阪市)などの中小メーカー6社は、米ボーイング社(米国)にて、経産省などの支援プロジェクトを通じた航空機用部品の新規採用に関する初交渉に臨み、各社特有の製品力・技術力をアピールした。

 このプロジェクトは、経済産業省と近畿経済産業局が主導している「中小企業の航空機産業参入支援策」のひとつとして発足。航空機にも使用可能な優れた製品・技術を有しながらも、大手航空機メーカーとの交渉が独自では困難な中小企業が、参入の糸口を見出すための“きっかけづくり”として推進されてきた。
 
 参加企業は、チタンボルト製造の(株)田中と、緩み止めナットを製造するハードロック工業(株)、複合材料開発の(株)IST(大津市)などの6社。これまでに、川崎重工業(株)などの航空機部品メーカーOBらを指南役に、機体の軽量化や厳しい使用環境下での長期品質保持等の実現に向けて、各社の独自技術を航空機用に改良するための指導を受けてきた。
 
 そうした経緯を経て3月1日に渡米。2、3日は現地の航空機部品サプライヤーと交渉を行い、4日にボーイング社を訪問。技術担当者と実務的なレベルでの交渉に臨み自社特有の技術・製品力を最大限にアピールし、新規採用に向けての展開を図った。

 経済産業省では、このプロジェクトの当初の目的である「航空機メーカーとの交渉」の第一歩が達成できたことから、今後の成り行きを見守り、必要に応じてプロジェクトに基づいた支援を行っていくとしている。


第2143号1面

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