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ハードロック工業 ねじ企業としての知的財産の取組事例を発表

 【ねじ・ネジ・業界紙】 ハードロック工業(株)(若林克彦社長)は3月6日、兵庫県の尼崎市中小企業センターで開催された「知財支援セミナーin尼崎~中小企業のための知的財産活用術~」に参加。安全は威力のハードロックナットなど自社開発製品における知的財産の取り組み事例を発表した。

 第1部は「知財の活用(基礎・応用編)」をテーマに、同近畿支部の弁理士達が企業経営者、開発担当者、弁理士、共同開発を望む大手企業やベンチャー企業などの役柄に扮して寸劇を披露。

 第2部は「中小企業における知財活用の現状と問題点!」を演題にパネルディスカッションを実施。パネリストは、国内で注目を集める自社技術及び製品など豊富な知財を有し、高い国際競争力を備える企業としてハードロック工業宮浦俊治氏(若林社長の代理)、ヤマシタワークス山下健治社長ほか合計4名。コーディネーターの板東正男弁理士(元コニカミノルタ役員)が特許出願した発明の探索方法並びに特許出願する決定基準など多彩な項目を質問。パネリスト各氏が自社の経験をもとにしたリアルな内容で解答すると共に、今後のアドバイス的な発表をおこなった。

 ハードロック工業・宮浦氏は世界に通じる緩み止めナットのハードロックナット(ナットとクサビの組合せ)、スペースロックナット(ナット本体のバネ効果利用)などの開発構想から具体的な形にした試作研究、製品化までの経緯と、所有する特許・実用新案・意匠・商標の権利(15件、出願82件)をはじめ、企業としての知的財産への取り組み・捉え方、活用による優位性等を様々な角度から紹介した。


第2142号2面

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