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三明製作所 インド戦略に現地商社と代理店契約、水平型ねじ転造マイクロ機を製品化

 【ねじ・ネジ・業界紙】 (株)三明製作所(本社=愛知県春日井市。谷口周爾社長)では、自社開発のフォームローリングをはじめ、座金組込み等の各種THIシリーズにおけるグローバルマーケット展開の一環に、顕著な成長を続けるインドでの業務戦略として現地商社のジャナクソンズ・インターナショナル社と「販売代理店」契約を2月8日付けで締結した。
 また、水平型ねじ転造工法のマイクロサイズ用「THI―R200」の製品化をおこない、新たなアイテムとしてシリーズのラインナップに加えた。

 同国市場は、先進国と比べ30年間の差があるといわれているが、その経済成長スピードは今や世界に大きな影響を与える中国と肩を並べるほどである。この顕著な成長は将来に向けて更に勢いが増す傾向にあり、各国の自動車・二輪メーカーから基幹産業などの進出も加速するものと思われ、三明製作所とジャナクソン社は既存市場の深耕及び新需要の開拓を図る。
 また、インド国内のねじ製造企業は200~300社(規模等不明)が1つの推定数とされ、他国製廉価機とは異なるTHIシリーズ各種の性能特徴などを前面に、高いスペックの品質並びに精度や、フォームローリング・特殊パーツなど高付加価値製品の分野をターゲットに展開する。

 なお、6月17日~21日にわたりインド・チャンナイのチャンナイトレードセンターで開催される国際工業展示会「ACMEE」に、オールランドマシンとして好評を得る高速ローリングマシンTHI―10R機の実演展示を行う。
     
 今回新たに開発したマイクロサイズ用THI―R200機は、多くの産業で小型化市場の傾向は高まりがみられる中、ねじをはじめ構成部品の微小・微細における幅広いニーズへの柔軟対応を目的に製品化された。
 同社では、既にマイクロローリングマシンTHI―2MR機を市場に導入しており、その蓄積した供給実績や、ノウハウ及び生産技術などを駆使し、ねじ転造に水平型工法を搭載する新タイプのTHI―R200機を完成。多彩なラインナップを揃えて展開するTHIブランドの新たなアイテムに加えた。
 同機の最大の特徴は、水平型ねじ転造工法の搭載によって、マイクロサイズのなかでさらに難加工とされる足(首下)の長い形状製品に対しても、高速加工による安定的な高精度・高精密の転造が実現できる。加工範囲は、呼び径M0.6(最小)~M2(最大)、長さは10mm。生産スピードは分間300本。


第2141号1面

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