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日本鉄鋼連盟 インドの鉄鋼需給の現状と今後の展望

 【ねじ・ネジ・業界紙】 日本鉄鋼連盟輸出市場調査委員会が公表(09年12月21日)した「インドの鉄鋼需給の現状と今後の展望」によると、同国鉄鋼生産の製鋼能力は着実に増加している。
 インド鉄鋼省関係者筋の情報では、2011年度内に一億二千四百万トン、2019年度には二億九千五百万トンとの見通しを予測。

 公表内容の中から今後の見通し(抜粋)を以下に紹介する。

 【今後の見通し】
 (1)2030年には中国を抜いて世界一になるとみられる人口規模に加え、購買力を有する中間層の拡大が見込まれることから、自動車や家電等の一大消費市場となることが期待される。また、インフラ整備の加速や今後予想される急速な都市化の進展により、更なる鉄鋼需要創出効果が見込まれる。
 (2)現地ミル関係者によれば、今後鉄鋼需要の対GDP弾性値は1.2~1.4程度の伸びが想定され、具体的な消費量に言及はなかったものの、経済成長に伴って鉄鋼需要の順調な増加が期待されるとしている。
 (3)08年における1人当り鋼材見掛消費は四五.〇kgと、他のBRICs諸国と比較しても極めて低位で、1970年代前半の中国と同程度の水準とされる。経験的に、これが一〇〇kgを超えたあたりから鉄鋼需要が急増するとされているが(中国は01年に到達)、インドにおいては足元で既に鋼材需要が加速してきていることから、比較的早期にこのレベル到達するものと期待される。
 (4)供給能力拡張も急がれてはいるが、用地買収問題などで多くのプロジェクトが中断や大幅な遅延を余儀なくされており、政府の想定するレベルに達するか疑問視する見方が少なくない。
 (5)能力増強分は当面、旺盛な内需で吸収され、輸出余力が生じる可能性は低いと思われる。足元では輸出・輸入がほぼ均衡しているが、今後の消費の伸び方次第では、輸入依存が強まる可能性もあるとみられる。


第2136号7面

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