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阪村機械製作所 日本機械学会などがねじ最先端生産技術を学ぶ
【ねじ・ネジ・業界紙】 去る11月25日、(株)阪村機械製作所(本社=京都府久世郡久御山町)において(社)日本機械学会関西支部・地域技術活動活性化懇話会(TIP‘S)の第71回懇話会及び第10回TIP‘S&彦根異業種交流研究会(GAT)の交流会が開催された。
阪村芳一会長による講演会に加え、画期的な開発の手で回るパーツフォーマーなどの最新鋭機や、隣接するサカムラグループ企業の見学をおこなった。
はじめに、阪村芳一会長が「自動車パーツ生産の現状と課題」を演題に講演へと入った。
まず、日本のねじ生産の歴史を紐解いたあと薬莢生産に従事して知り得た冷間圧造の特性、起業後第1号機の靴下ソッパス(止め金具)機械発明から様々な線材加工機の製作を経て、ヘッダー、現在のパーツフォーマーに至るまでの進化を前置きとして説明。
つぎに、同社の各種フォーマーに搭載する多彩な特殊機能および生産支援技術等の開発例にシーム傷の探傷装置、フォーマーと切削加工、自動車用部品生産、フォーマーによる切断、ロボットによる自動工具交換、手で回るフォーマー、メカ式閉塞鍛造金型、角金型の開発、パンチの前後自動調整、Cパンチ、圧造ブランクのXY精度―などを紹介し、優れた競争力を備え高度な圧造生産を実現する説明が一般者向けの解り易い内容でおこなわれた。
そのあと、各種フォーマーの機械組立工場及び構造部品の加工工場、阪村産業の冷間温間圧造ライン、阪村テクノロジーセンターの金型設計・製作、サンプル・模型展示室などを見学。
画期的な開発の手で回るフォーマーでは、展示してあったS―325M機の作業台へ実際に立ち、同社オペーレーターの手動によりラムが前進・後退・停止するシステムを体感した。
また、組み立て中のPF―550機など機械本体の大きさや、高精度・高品質を有する製品が作り出されるまでのメカニズムなど、先の講演で学んだ優れた加工方法のフォーマーとサカムラ製品の高度な技術を具体的に再確認した。
このほか、スクラップレス工法並びにECOフォーマー、省エネなどの環境に配慮したモノづくりへと取り組む企業姿勢にも高い関心を示し、参加者にとって新たな見識を広める有意義な交流会となった。
第2132号5面
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- 阪村機械製作所 日本機械学会などがねじ最先端生産技術を学ぶ -- 2009/12/16 水曜日