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阪村機械製作所 新型圧造テクノロジーその2

 【ねじ・ネジ・業界紙】 エコフォーマーは、阪村機械製作所と台湾の三星科技とが合弁で設立したSST社(台湾)が、阪村機械製作所との共同開発によって製造した冷間圧造機。SST社の設立は、社名の示すとおり、シンプル・スピードを追求する新型鍛造テクノロジーの開発が目的である。その成果を具現化されたのが同機であり、装備・内蔵した各種機構等の主な特徴は次のとおりとなっている。
 

 フレームは、完全な5面のBOX型とし、縦剛製、横剛性にも強くして小型化を図った。駆動部はエアークラッチ、ブレーキによる寸動耐久性向上を図り、各工程のパンチにはPKOを設け、いろいろなパーツが圧造成形できる。
 
 クランクシャンクはフルエキセンとし、メタルは砲金を用いて、オイルは2系統の給油システムを施し、耐久性の向上を図っている。線材の送りは「特許のリボルバー」が設けられているリニアシステムを採用。グリップはバネにて行ない、「把握力」はピエゾ歪を数値にして表示する。
 
 切断はクイルをテーパーロックにしたストッパー内臓式のプッシュカット(丸刃)である。リニア供給のため切断長を決めるのにストッパーが不要な時は用いず、薄い切断、アルミ等の軟質材の切断の時にブランクの倒れ防止に用いられる構造である。
 
 トランスファーは特許のアプトシステムを採用している。アプトシステムは、トランスファー本体が簡単に90度上昇し180度ターンするため、チャックの芯出し・交換が容易に行える。180度回転するチャックには、上部ベベルギヤーにインジケーターが設けられ(PAT.P)、長いベアリングローラー、自動車パーツの圧造が正確に行なえる。また、カセットチャックは「サカムラNF標準型」が用いられ、オープンチャックはオプションにてC・Sサーボカセットチャックが組み込まれている。
 
 ダイブロックは、センターロック(PAT.P)方式によりダイを固定しており、各工程のダイ、パンチ、KO、チャックには識別した番号が施されており、分かりやすい。また、ダイ、パンチ、KOすべての工具脱着ボルトや調整工具等は統一されており、六角レンチで行なわれ初心者でも運転ができる。
 
 オイル交換はショット数に応じて赤ランプが点灯し、交換を行ない、工具寿命の延命化と品質の安定化を図れる。
 
 圧造部品の全数検査(PAT.P)は、#6工程のに設けられてあり、軸長の長短寸法はタッチパネルに表示されるため、数値に基づいてパンチ出し入れの調整を行なうようにしている。
 
 線材は、特許のリボルバー矯正システムにより、供給する線材の形状・寸法によりクイックチェンジが図られている。圧造された製品は全数検査を行なって製品箱に搬出される。オペレーターがショット数に応じてマニュアルに基づいて交換を行ない、保全するためのスペアパーツBOXが操作台に設けてある。


第2099号5面

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