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JIMTOF2008 各国業界代表の動向発表その1
【ねじ・ネジ・業界紙】 昨秋に東京都江東区の東京ビッグサイトにて開催された第24回日本国際工作機械見本市=JIMTOF2008の期間中に、台湾区機械工業同業組合工作機械小組(虚國棟代表)、中国機床工具工業協会(呉柏林総幹事長)、イタリア工作機械工業会(ジャンカルロ・ロズマ会長)が、それぞれの国および地域における経済や各業界の動向などについて発表した。また、本年には各地で同様の国際見本市・展示会が計画されており、その概要説明なども併せて行なった。以下に、各団体の発表内容などについて紹介する。
【台湾区機械工業同業組合工作機械小組】
台湾は07年度工作機械で世界6大生産国であり、生産額は四四.八億ドル、輸出額では三四.七億ドルの世界第4位に位置している。台湾区機械工業同業組合(TAMI)の工作機械業界展望最新発表によると、台湾工作機械業界の08年総生産額は五二.五億ドル、前年比17%の成長を達成する見込みで、工作機械世界5大生産国に返り咲くことができそうだ。現在、台湾は世界で第4位の工作機械輸出国であり、予想順位はドイツ一一四億ドル、日本八〇億ドル、イタリア四八.五億ドル、台湾四一億ドル、スイス三七.一億ドル、中国大陸二二.三億ドルとなっている。
現在、台湾には650の工作機械メーカーがあり、約2万5百人が金属加工設備生産に従事している。台湾工作機械業界は製品精度やコスト面で努力を重ねており、長年国際的に極めて高い信用と評判を得ている。国際市場での競争力も高く、中華民国経済部工業局の予想では、10年までに工作機械の完成品及び組み立て部品を合わせた年間生産額は一三〇億ドルを突破する見込みで、無限の将来性を持っている。
台湾工作機械業界は08年も輸出面で急速な成長を堅持している。08年上半期生産額は二三.三億ドルに達し、昨年同期比12.7%増、その内CNC工作機械生産額は総生産額の70%を占め、一六.三億ドルに達し、昨年同期比約18%増。08年上半期台湾工作機械輸出額は一九.二億ドルの昨年同期比20.8%増、同輸入額は九.六億ドルの昨年同期比24.6%減となった。
中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)及び台湾区機械工業同業組合が2年に1回開催している台北国際工作機械見本市(TaipeiInternationalmachine ToolShow=TIMTOS)は、台湾で最大規模の最も専門的な金属加工設備見本市で、アジアで上位3位に入る工作機械国際見本市でもある。台湾製工作機械を購入したい海外バイヤーにとっては絶好の機会となる。前回のTIMTOS2007では、国内外出展企業計713社が参加し、ブース数2,778個、4,158人の海外バイヤーを集め、国内業者71,140人の来場を記録。過去最高の規模を記録した。
TIMTOS2009では、台北世界貿易センター1、2、3号館及び新設された南港展覧館を会場に、4会場の出展面積は大幅に増加し前回の2倍、900社近いメーカーの参加が見込まれている。ブース数は4,500個を超え、展示規模はまたもや台北見本市の記録を塗り替える事になりそうだ。展示内容は、デジタル制御工作機械、金属切削工作機械、管材線材加工機械、鋳造、鍛造、溶接切断、熱処理設備、生産及び貯蔵システム、ロボット、ロボットアーム等。TIMTOS2009において、工作機械と組み立て部品産業を網羅する完璧なサプライチェーンが華々しく展開される。会期は3月2日~7日。
第2099号5面
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- JIMTOF2008 各国業界代表の動向発表その1 -- 2009/01/20 火曜日