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阪村機械製作所 どのレンチも使用可能のトルケット

 【ねじ・ネジ・業界紙】 サカムラの強みとは「商品開発力」である。不況に打ち勝つ製品として、このたび「TORKET」を開発した。

 昭和40年(1965年)にTCボルト、そして3角にてカムアウトを防いだソケットスクリューを発明した。どちらも締結レンチが市販されていないため苦労して、ついに3角ソケットはあきらめた。

 TCボルトはシガボルト(三菱電機)と前田トネにて電動レンチの開発に10年かかり、昭和50年(1975年)頃より実用化が図られた。現在では100%採用されている。

 過去の経験から、レンチは市販されているJIS規格のレンチで締結も、分解もできる「ねじ」を考えることにした。

 いわゆる標準の「六角穴付きソケットスクリュー」のレンチでも、または100%トルクを伝える「トルクレンチ」でも、その両方が自由に使える。トルクスを用いるときは、「レンチの目盛り」をアップして、軸力締結のトルクにて締結すると「カムアウト」しない。

 それが今回開発したトルケットスクリューである。

 TORKETプラグは、締付けのスピードアップを可能にし、軸力締結が行なえるなどの特徴に加え、軽くて高強度、耐熱性、耐蝕性に優れるチタン製のプラグも開発。高いシール性を有し、油漏れやニジミも無い。

 サカムラでは、汎用性のあるこのような製品開発を行い、このたび厳しい状況を乗切っていきたいと考える。


第2098号15面

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