ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

卓上旋盤たくじようせんばん(bench lathe)その名の示すように,卓上に据え付けて使用する小形の旋盤で,精密な仕事をするのに適している.主軸台は段車式が多く、まれに電動機直結式のものもある.振リは最大200mm,ベッド長サは900mm以内のものが普通である。チャック作業もするが,コレットチャックによるバー作業専用としたものが多い。立テ削リ盤たてけずりばん(slotting machine,slotter)立テ削リ盤は,一般に"スロッダ'と呼ばれている.スロットとは英語でミゾのことで,ミゾを切る機械という意味である.構造が形削リ盤を立テ形にしたようなものであるからアメリカなどでは,立テ形削リ盤(verticalshaper)と呼んでいる場合もある.工作物を水平の円形テープル上に取り付け,ラムがこの面に垂直な方向に往復運動を行なって切削するもので,テーブルは,前後,左右の送リができるだけでなく,垂直軸を中心として回転運動が与えられるようにしてある.したがって,ベルト東,歯車などの軸穴のキーミゾ削リや四角穴の内面削リなどに使われるだけでなく曲面を削る場合にも用いられる.そのほか,カミアイクラッチや内歯車なども切削することが出来る。立テ中グリ盤たてなかぐりばん(vertical boring machine)広義に解釈すれば直立ボール盤のうち中グリ作業のできるもので,立テ旋盤もこの機種に入れられるほか、ジグ中グリ盤,精密中グリ盤の立テ形のものを含めることができる。立テフライス盤たてふらいすばん(vertical milling machine)立テフライス盤はフライスカッタを取付ける主軸を垂直に装置してある外はピザ形の横フライス盤と同じであって,底刃フライスによるミゾ削リや側面削りに適し,特に正面フライスを用いて平面削リを行うのは能率もよく,仕上面もよいので盛んに利用されるようになった。単能工作機械たんのうこうさくきかい(single purpose machine tool)はん用工作機械の単能化したもので,1種類の加工しかできないが,多量生産には能率が良い。チャック作業用自動旋盤ちやっくさぎょうようじどうせんばん(automatic lathe)単軸形のものは,半自動式になっているものが多い.すなわち工作物を手動でチヤックに取り付け,機械を始動すると,種々の刃物によって順次加工が行なわれ,1個の品物の加工が終れば停止する.これはある工具が所定の位置にあって加工しているとき,他の工具は加工していない.これに対して多刺形では,数本の軸があって,決められた位置にある軸に工作物が取り付けられ,それらの軸が順次位置を変えながら,所定の位置でつぎつぎと加工を受け,軸が一回りしてもとの位置にもどると,品物1個の加工が終る.このように軸の数だけの工作物が,各位置において,それぞれの加工を同時に受けているわけで,軸が一つ前進することに1個の品物が完成し,軸が一回りすると,品物が軸の数だけ完成する.すなわ犠ち,単軸形の自動旋盤をよりいっそう高能率化したものである。中グリ旋盤なかぐりせんばん(boring lathe)中グリ旋盤は品物を回転して,キリを回さずに中グリするもので,通常外削リは行わない.これに用いるキリは深穴キリまたはポンプキリで,その先端部に高圧の油を送り込んで切刃を冷すと共に,出た切リクズを押流して排出する。