ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

ネジフライス切リねじふらいすきり(thread millig)フライスでネジを切ること。ネジ転造ねじてんぞう(threadrolling)転造ダイスでネジを加工すること.ネジ転造とは切削作用によってネジをつくるのではなく,冷間塑性加工(coldforging)によりネジを造り出すのである.したがって切粉は川ないのである.その加工法は,ネジ山を切った鋼製の平ダイス(flatdie)または丸ロー一ルを工作物に相当な圧力で押しあてて,転造により工1乍物表面にネジを成形する.もちろん,ナネジだけにかぎられるのはいうまでもない.もともと,このネジ転造はネジの引張強サ,耐熱性,耐食性,およびカタサを高めるのが目的で発達して来たといわれるが,今日では大量生産用として欠くことができないものである.その創成期は1800年・代にさかのぼるといっから歴史は相当古いわけである。熱間圧造ねっかんあつぞう(hot heading)素材の変態点以上の温度で,塑性加工によりネジ頭または,ナットブランクをつくること。バリ取リばりとり圧造完了した半成品に出ている余肉を取る作業をいう。バリは素材重量の多少の増減,すなわち母型,パンチなど型の摩耗,あるいは鍛造製品の場合における加熱時の酸化程度,素材の表而状況によって生じる。半熱間圧造はんねっかんあつぞう(semi-hot heading)素材の再結晶温度と,変態点との間の温度で塑性加工によりネジ頭またはナットをつくること。フライス削リふらいすけづり(milling)円筒の外周または端面に,何枚かの切刃をもつフライスという回転工具に回転切削運動を与え,工作物を加工する切削加工法の一種。偏心へんしん(eccentricity)偏心輪で,偏心内輪の中心と主軸の中心との距離あるいは距離があることをいう。変態脆性へんたいぜいせい(transformation brittleness)加熱して高温になると900℃付近では再び伸ビが低下する。これを変態脆性という。ボルト頭打抜キぼるとあたまうちぬき(bolt head trimming)円筒形に圧造したボルト頭の周辺を,ダイスとポンチを用いて四角または六角に打抜くこと。ボルト頭挽ぼるとあたまひきボルト頭部を仕上げ,或は外側面取リを行う作業。普通にはボルト頭部仕上用の自動機をもって行なう。ボルト頭裏仕上ゲぼるとあたまうらしあげボルトを頭部成型,六角圧造,六角打抜を行った際に頭部裏側にバリが残る場合がある。このバリをとる仕上ゲ作業をいう。普通裏仕上ゲ自動機にておこなう。ボルト頭部予備打ぼるととうぶよ(ヘ)びうちボルト頭の圧造成形を行なう場合,荒加工と仕上加工の順序で行われるが,この荒加工が予備打といわれている。ボルト頭部成形ぼるととうぶせいけい(heading)普通ヘッデングともいわれ,ヘッダ等にて,荒押ポンチ,仕上ポンチを用いてボルト頭部を圧造成形すること.ボルト軸絞リぼるとじくしぼり(bolt shank reducing,bolt shank extruding)ボルトネジ部の転造に先だち,絞リダィスによってボルト円筒部より細い転造径に押し出し加工すること。