ブックタイトルねじ関連辞典

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概要

ねじ関連辞典

切削抵抗せっさくていこう(cutting resistance)切削中に刃物が被削材から受ける力を切削抵抗という。切削抵抗とひとしい反対方向の力で刃物をおしてやらなければ,切削を続けることができない。旋削せんさく(turning)被加工物を回転せしめ,これに切削工具を押しつけて円筒形に切削加工する作業.剪断型切削せんだんがたせっさく(shear cutting)切削と剪断を同時に行う場合,物が前進する際裂目の発生が少なく,.刃物で押された素材の中に,刃物の前方に向った様に沿って剪断がおこり,つながっている場合が,短く切れ易い切り層がある。この場含を剪断型切削という。剪断作業せんだんさぎょう(shearing)剪断によって材料を加工する作業を剪断作業という。プレス作業(打抜キ,孔アケ)または板材切りなどはその代表的なものである。旋盤作業せんばんさぎょう(latheworking)加工物をチヤック,あるいは両センターで保持しバイトを用いて切削する作業。バイトをセンタゲージで正しい位置に取付け,親ネジまたは主軸と親ネジの間に換エ歯車を使用してバイトを送って切削し,切込をかえて数回繰返して完成する。外丸削リそとまるけずり(convexcutting)加工物をチャック,または両センターで保持して回転させ,バイトを縦送リする。バイトを回転軸に平行に送る場合を縦送リ,左角に送る場合を横送リという。塑性加工そせいかこう(plastic working)塑性加工とは被加工材の塑性(または可塑性)を利用して加工する作業をいい,被加工材の被削性を利用して加工するいわゆる切削加工に対する用語である。塑性加工には鍛造加工,圧延加工,引抜加工,押出加工(または搾出加工)転造加工,押付仕上,板金加工(またはプレス加工)プラスチック加工である。鍛造加工には自由鍛造,型鍛造,圧延加工には冷間圧延と熱間圧延,引抜加工には引抜と線引,転造加工にはネジ転造,歯車転造,ローレット加工,押付仕上にはバニシングとロ一ル仕上,板金加工にはセン断加工(打抜),曲ゲ加工,絞リ加工,圧縮加工(圧印)などがある。鍛造作業たんぞうさぎょう(forging)鍛造は火造とも云われ,一般に金属を粘性変形させ成形する方法で,常温でも可能であるが高温の方が加工性がよいので加熱して鍛造用機械によって成形される。鍛造では成形する目的の他に材料の粒子の微細化,組織の均一化,機械的性質改善など大きな意義を持つ。機械構造物の重要なものはいずれもこの方法によって製作される。☆普通鍛造法ふつうたんぞうほう(normal forging)延バシ作業,据込ミ作業(upsetting)孔抜ケ作業(punching)背切リ作業(setting down)換リ作業(twisting)などの基本作業の組合せである。型鍛造(swage forging)は落下槌(drop hammer)による場合が多く量産性に富む。