ブックタイトルねじ関連辞典

ページ
13/202

このページは ねじ関連辞典 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

ねじ関連辞典

超硬合金(焼結炭化物合金)(cemented carbide)一般に使用されている超硬合金は粉末にした、炭化タングステン、炭化チタン、炭化タンタルをコバルトまたはニッケル粉末と混合し圧縮成形したのち焼結した合金である。これらの合金は普通ロックウェルAかたさ90前後あり、金属工具材料中かたさが最高に高いのでこの名がある。特殊工具鋼(special tool steel)炭素工具鋼にW、Cr、Mnなどを添加した工具鋼、JISではSKS材がある。ゲージ、タップ、リーマなどに使用される。熱間ダイス鋼(hot die steel)この鋼は合金工具鋼中では最も低炭素であって、1000℃以上の温度からでないと焼入れできない。自硬性が大なので、空冷で十分である。また650℃以下の温度では軟化しないので、圧縮用型、ダイカスト用型等に使われる。鋸用(合金)鋼(saw steel)鋸用に供せられる鋼は炭素工具鋼および合金工具鋼に属する切削工具用のものである。粘り強さへの要望が強いのでC量は中程度で合金鋼の場合でも微量のCrのほかはNiかWの一方を1~2%加えるにとどまっている。刃物鋼(cutting tool steel)刃物鋼は切味、長持ち、粘り強さ等が大切で、炭素工具鋼の一部および切削用合金工具鋼の一部が使われJISで規定されていたこともある。ベアリング鋼(bearing steel)ボール、ローラなどのベアリングに使用される鋼。高C-Cr鋼が用いられる。浸炭鋼の場合もある。熱処理してロックウェルCかたさ60以上で使用される。ヤスリ鋼(file steel)かたさとある程度の粘り強さを必要とするヤスリ鋼には、炭素工具鋼の一部およびこれにCrを加えた合金工具鋼の一部が使われているが、JESで独立の鋼種として規定されていたこともある。冷間ダイス鋼(cold die steel)かたさ、耐摩耗性および強さを目的とした鋼でJIS鋼中、高C量を含有しその一部は鋼の域を脱し銑鉄の分野におよんでいる。したがって他の合金工具鋼に比し熱間加工性は著しくわるいがCr、Mo、W等が多量に添加されるものでは自硬性が強い。