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ねじメーカー海外拠点タイ特集

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    2007.10.17 水曜日

    2007-ecf.jpg  同社は、クラウンファスナー株式会社(山梨県南アルプス市。望月正紀社長)の海外生産拠点として、有力ねじ商社との合弁により設立。本年には、クラウングループの本体企業のクラウン精密工業(望月紀人社長)が資本参加をおこない、更なる製造体制の充実並びに強化などを目指している。

     生産は、弱電・自動車等と幅広い分野への納入から多種多様な特注品アイテムに対応すると共に、サイズは2ミリメートル以下のマイクロ径をはじめ太いところでは素材切断径20ミリメートル×首下長さ200ミリメートルまでが可能である。最近では、グループ企業が生産したことのない自動車部品の複雑形状アイテムにもチャレンジをおこない、技術革新を経て量産化の成果を挙げている。

     今後の計画では、提供する製品の品質・精度の高度化及び内製化比率の向上による短納期化等を目的に、クラウングループの秋田・中国工場が蓄積する実績とノウハウを活かした熱処理加工の連続炉導入を検討中である。また、各グループ企業が備える技術等の共有化によって、新たな分野並びに製品開発等に取り組んでいくとしている。

    【紙面 平成19年(2007年)10月17日付 第2055号 掲載】

     ◆所在地=アユタヤ県ロジャナ工業団地。地図を見る

     ◆規模=総敷地面積1万1200平方メートル、総建屋面積3000平方メートル。

     ◆代表者名=望月厚志。

     ◆資本金=8600万バーツ(クラウンファスナー50%、クラウン精密工業30%、エトー20%)。

     ◆設立、操業開始日=2000年12月、2001年4月。

     ◆従業員(邦人と現地採用の人数、合計)=104名(4名・100名)。

     ◆生産品目=冷間圧造部品(ねじ、シャフトなど)の製造及び販売。

     ◆納入先=現地進出日系ねじ商社50%、ユーザー35%(弱電・自動車メーカー及び同構成部品メーカーなど)、他国への輸出15%。

     ◆設備機器=ヘッダー37台、フォーマー1台、ローリング30台、2次加工機5台、先割機3台、ローラー選別機3台、画像選別機2台、蛍光X線分析装置1台、投影機1台など。

     ◆製品の生産数=ねじ類約3千万本、シャフト約2千万本。各月産数。

     ◆材料、設備、その他の副資材の仕入先=材料…日本・台湾製。設備…日本・韓国・台湾製。

     ◆年商=2億バーツ。

     ◆ISO登録(品質・環境など)と納入先(自動車認定など)や現地の取得制度など=ISO9001:2000、ISO14001:2004。現在、自動車業界のセクター規格であるISO/TS16949取得活動を展開中。

     ◆勤務形態=2交代制(午前8時~午後5時、午後8時~午前8時)。

     ◆生産・品質管理の方法=ISOシステム及び日本と同様の取組みを基本に、顧客の要求に応じた検査等を実施。また、現地独特の手法でおこなっている。

    タイに生産拠点を構える日本のねじ企業を取材

     中国に台頭するアジアのマザー生産拠点として注目され、各国の自動車・電機、産業機械、設備など多彩な工業系大手メーカー及び関連部品メーカー等が進出を図るタイ王国(ThaiLand)を2007年、2010年の2度にわたり、訪問取材した。

    タイ進出メーカー一覧
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    ECF PRECISION (THAILAND) CO.,LTD.(クラウンファスナー)
    2007.10.17 水曜日
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