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「ワインの飲み方」

 昭和の時代と違って、今はスーパーやコンビニでも普通にワインが並んでいる。我々日本人には1本あたり1000円という単価に壁があるらしく、スーパーなど品揃えが多くても、その殆どが1000円前後だ。普段飲みはそれでもいいが、フランスやイタリアなど、ワイン本来の個性をしっかりと味わいたければ筆者は2000~5000円くらいのものがおすすめだ。週に一度、いや月に一度くらいはこれらの手間をかけたワインを楽しんで欲しい。そうなるとデパートのワイン売り場や、ワインショップで予算を伝え選んでもらうのが一番効率的でリスクが少ない。そういったワインが手に入ったら、以下の事に注意して味わって見よう。

難しく考えなくても大丈夫。まずは以下幾つかの要点を頭に軽く留めて欲しい。

 #最も重要な点~食べ物とワインを一緒に口に入れないこと。これをしてしまうと、本来合うべき相性の良さも台無しになってしまう。食べ物を口に入れたら、まず咀嚼して、そして飲み込む。あらためてそれからワインを口にして欲しい。ワインと料理の間違った相性の認識をされている方に限ってこれが原因だ。パンと牛乳のような食べ方、飲み方はワインを味わう上で単調な味覚となってしまう事が多く、せっかくのワインの価値を発揮させない事が多い。
 #温度~白ワインやロゼワインは8~10℃。冷蔵庫で冷えていると大体6℃くらい。グラスに注げばすぐに適温になるためあまり気にする必要はない。
 赤ワインの場合、軽いタイプのもので16℃くらい、重いタイプのもので20℃くらいと幅が広いが、飲食店と違って一般家庭なら室内に放置しておいた赤ワインを氷水を入れたバケツで少し冷やせば簡単。その氷バケツも、100円ショップの少し縦長のものや、類似した形のプランターでも充分。要はワインボトルが入ればいいのだ。冷やす時間も3分~5分でスピーディーに適温に出来る。赤ワインの場合、その味わいの濃淡に応じてまろやかに感じる温度があるのだ。例えば元々さっぱりした淡い味わいの赤ワインなら少し温度が低いほうが味わいが引き締まって味の焦点が定まるし、濃いめで重い赤ワインの場合、温度が高めの20~22℃くらいで口当たりも良くなる。(続く)





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