ケヴィン山内の英語まめ知識
英連邦諸国の都市について その1
私達は楽しみながら英語の勉強をしていますが、折角ですから英語の母国であるイギリスとその親戚でエリザベス女王を君主とする英連邦(commonwealth)諸国の都市について考えてみましょう。
Australia 古代ギリシャの哲学者プラトンの弟子アリストテレスは、南半球にも北半球と同じような大きさの大陸が存在すると言っています。1世紀に同じギリシャの地理学者 プトレマイオスはインド洋の南に大陸があると考えその大陸をテラ・オーストラリス( Terra Australis 南の未知の土地)と名付けました。大航海時代にオランダ人探検家 Abel Tasman は1644年にオーストラリアの北部を航海し測量をし、その土地をノバ・ホランディア 英語では New Holland 新しいオランダと呼びました。なおタスマニア島は彼の名前からきています。
1814年探検家のマシュー・フリンダース(Matthew Flinders)は著書の中で初めて Australia の名前を使いこれが国名として知られるきっかけとなりました。現在オーストラリア人は親しみを込めて Aussie,Ozzie または Ossie (いずれもオウズィーと発音する) と呼ばれていますが極端に略してOZとも書かれます。
日本のスーパーマーケットで最近良く「オージービーフ」のPOPを見かけますがこれはオーストラリアからの輸入牛肉のことですが皆様はご存知ですね。Canberra オーストラリアの首都で語源は原住民アボリジニー aborigine のことばで meeting place の意味です。 英語の綴りに興味のある方はお気付きと思いますが「n」のあとが b.p.mの場合「n、ン」は「m」に変わるという決まりがありますが、例 Shimbashi,camp,comma,この Canberra はアボリジニー語をそのまま英語にしたのでnはmに変化しなく、これはあくまで例外だと思って下さい。
さてオーストラリアの先住民アボリジニーは4~5万年前から住んでいる民族で、かつてオーストラリアがインドネシアとほとんど陸続きだった頃オーストラリアに到達したと言われていてニューギニアのパプア人とも源は一緒であるといわれています。
ところで私達はアボリジニーについてどの程度知識があるでしょうか。少し前グーラゴン Evonne Goolagong という名前の女子プロテニスプレイヤーが活躍しましたが彼女はアボリジニーの出身です。我々がアボリジニーについてもうひとつ知っている有名な話は「kangaroo」で Captain Cook があの動物の名前は何というのかと聞いたらアボリジニーは「カンガルー」と答えたそうです。その意味は「知らない」だったそうです、という俗説が長く信じられていましたが、本当のところは「跳ぶ物」というgangurru が変化したものだそうです。
本紙2012年6月27日付(2224号)掲載
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