ケヴィン山内の英語まめ知識
「Present」には二つの発音がある
最近ラジオを聞いていると、テレビでも勿論ですが「この番組はどこどこ会社の提供により」と言うところをちょっと洒落てマクドナルドプレゼンツ、資生堂プレゼンツ、日産プレゼンツ…などと言っていますが、カタカナの部分が大間違いなのです。どの会社もどうせスポンサーになるならもう少し英語を勉強して欲しいですネ。全部の会社名を実名で書きましたが、現実に私がラジオやテレビで聞いたスポンサーなのです。どうしても英語で言いたいのなら「○○○会社プリゼンツ」と発音しなければいけないのです。
Presentには2つの発音があり夫々意味が違います。一つはプレゼント、もう一つはプリゼントで前者は贈り物・ギフトという意味です。後者はプリゼントと発音し、プのあとを「リ」と発音し「ゼ」を強く発音します。意味は贈呈する、与える、紹介、推薦できる…などです。この発音と意味の違いを、コマーシャルを作るコピーライターさん達が勉強もしないで、単なる流行を追いかけて安易にコピーライティングをするからよくないのです。そして恐ろしい事に、それらが誰のチェックも受けずに電波でどんどん拡がってしまうところに問題があるのです。
以前の号で「H」や「W」の誤った発音の話をしましたが、これも皆コピーライターさんの英語の知識不足から生じたミスで、彼等はもっと責任を痛感すべきです。又、前述の大手スポンサーに英語の判る人は誰も居ないのでしょうか?又、放送局には番組のクォリティーを看視しているモニターがおられますが、上述の間違いなどには気が付かないのでしょうか?
英語教育の対象が低年齢化してきていますが、小学校や中学校の英語の先生に大奮闘して欲しいものです。
2005年11月17日付(1986号)掲載
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