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社説 波紋

2020年の七夕

 本号発行日の7月7日は、云わずと知れた“七夕”の日であり、今年は短冊に願い事を書いて星に願う事の多くが、早期の新型コロナウィルス感染症の終息に関連する内容ではなかろうか。

 緊急事態宣言、そして移動自粛要請の全面的解除がなされ、初めて迎える御節句の一つ。期待と不安が入り混じる状況も窺えるが、旧暦のお盆(7月15日)に向けた準備の頃として、昔からの風習を受け継いでいる地域等もみられる。

 現在の七夕の日付は太陽暦(新暦)であるのだが、明治初頭までは太陰太陽暦(旧暦)に基づいており、それを国立天文台が“伝統的七夕”の名称に定めている。年に二回あることになり、今年は8月25日があたる。

 楽しみなイベントは何度、何回あっても嬉しく良いのだが、コロナウィルスの第二波、度重なる襲来は勘弁して頂きたい。いっそのこと今年の七夕は、短冊をマスクに置き換え、贅沢は云わずにナノメートルサイズの願い事を書いて飾ろうか。 

[2020年7月7日付け本紙2513号掲載分]


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